2015年末で閉店!?あら~、これは探訪しなければなりますまい、西元町の「酒之灘屋」、期待通りの酒場でした^^)
【2015年12月14日(月)】
神戸 西元町 「酒之灘屋」
、
年内で閉店!!という事なので緊急事態です、急遽探訪いたしました、
、
西元町のJR高架北側にある「酒之灘屋」、
何度となくJRの車窓から見ていたのですが未探訪でした、
、
先日、御影からテクテクで新開地水木通りの「水木湯」へ行った時のことです、
偶然「酒之灘屋」の前を通るとこんな張り紙が、、、
あらま~、年内に閉店ですか!?
こりゃ、閉店前に一度探訪しなければなりますまい、
、
しかし、開業日時がきっちりしていますね、
なんか律儀な昔気質感が滲み出ています、
、
ということで、今日は西元町の「酒之灘屋」を目指します、
、
三宮から高架下の商店街を歩きます、
ここも昔からお世話になっています、
初めて来たのは高校生の時だから1970年頃ですね、
、
小遣いを数千円握りしめて京都から阪急電車を乗り継いで来ました、
で、ウインドブレイカーやCPO(当時こういう云い方してた、アメリカンな田舎風ジャケット)、1着1000円くらいのを買いあさって、
王将だったか珉珉で餃子食べて帰ったな~、懐かしい、
、
閑話休題、
、
三宮から延々と続くこの高架下商店街も、
西元町の西側で途切れます、そこを北側に出ると「酒之灘屋」があります、
エエ感じの外観です、
縄暖簾で見えにくいですが、貼り紙もしてあります、
時間は17時前、でも、もう開店しているはずです、
ではでは入りましょう、
、
意外に狭い店内、外観通り三角形の店内です、
9~10席くらいの変形カウンターに小さなテーブルが3つほど、
いずれも立派なぶ厚い板のカウンターなりテーブルです、
これだけでも閉店するのがもったいないのが分かります、
先客は1組2人、やはり閉店を偲んで来られたようです、
、
カウンターの中にはお父さん、お母さん、、そして娘さん?
家族経営でしょうね、これまたエエ感じです、
、
ビールは大瓶しかないみたいなので焼酎にします、
「薩摩白波」で、はい、それで結構です、
ちょっと寒くなってきたのでお湯割りでお願いします、
、
「焼酎のお湯割り」は珍しくセットで出てきました、
味のある錫のチロリに焼酎が、お湯はポットに、
あとは自分で作ってね、ということです、
こういう酒場の風情がある店、本当に少なくなりましたね、
、
肴は「きずし」650円也をお願いします、
まだちょっと浅いけど良いですか?あと30分くらいしたらちょうどエエ感じなんですがね~、
、
イイです、浅いのも好きなんで下さい、
、
出てきたのは繊細な“きずし”でした、
これは鯖ではなく鰯の“きずし”のようですね、
たしかに浅いですが美味です、さすがの一品、
、
ワタシの目の前に“アカ(銅)”の焼き台のような機器があります、
文字通り焼き台のようで、お父さんが割箸を火種にして炭を鋳こされます、
あっという間に着火、これまた年季の入った作業です、
、
両脇にある穴は燗酒用のように見えます、
訊くとやはりそのようで、昔はここに酒のチロリを入れて燗酒をつけていたそうです、今はもう別の湯煎に変ったようです、
、
酒のチロリは4合くらい入るそうで、、、
昔はその大きなチロリで燗酒出してましたけど、いまはもうそんな飲み方する人いませんわ、、、
とのこと、今はお湯を沸かしたはるそうです、
、
開店しているとはいえ、カウンターの中はいろんな準備さっようが同時進行中、
、
おでんの具材も投入、あ、豚足もおでんに入るんですね、
大根が煮て、魚も捌いて、
、
そして、目の前の焼き台では穴子が焼かれ始めました、、、
今日は鰻ではなく穴子なんです、でもエエ穴子でしょ、明石です、
たしかにめちゃ美味しそうです、
、
では燗酒をいただきましょう、灘の「菊正宗」400円也、
これも錫のちろりで出てきます、
、
肴は「焼きだこ」650円也にします、
あ、わたしのタコ、目の前の焼き台で焼き始めました!
、
ええタコです、立派なタコです、
醤油をちょっと垂らすだけ、塩もなし?でジュウジュウと焼かはります、
素材がエエから焼くだけ、、、こりゃ、絶対美味しいでしょう、
はい、予想通り、めちゃ美味しいです、
う~ん、熱燗に旨い肴、酒場の醍醐味です、
、
常連さんらしき可愛い先輩ご婦人がお一人で来店、
魚料理に、お酒を頼んで上品に飲んだはります、さすがですわ、
齢とっても、こういう飲み方ができるようになるとイイですね、
、
これでお勘定にしました、明朗会計、
西元町の「酒之灘屋」、昭和26年4月8日からの歴史に幕を閉じます、
お疲れ様でした、
、
残念ながら、関西ではこういう酒場らしい酒場がなかなか残りませんね、
東京は街々に1軒、こういう酒場があり、今でも結構残っている店がありますが、関西はホント少なくなりました、
、
関西では街々の酒場の役割を“酒屋の立ち飲み(角打ち)”が支えているような気がします、
多いですよね、酒屋の立ち飲み、
そういうと東京は角打ちが少ないかもしれません、たしかにそういう構造があるのかもしれません、
、
でも、出来ればこういう酒場も残っていって欲しいものです、
、
、
と、ここに来て意外な朗報が、
、
閉店を惜しむ声に押されたのか?
2016年1月はいったん閉店しますが、改装の上、2月には再開店するかも、、、
との情報もあります、
西元町の「酒之灘屋」、2月にもう一度行けるかな?
楽しみにしています、
、
、
| 固定リンク
« 京都一周トレイル、伏見稲荷~蹴上間を歩いて、古川町商店街の「BEER Komachi」で"カニ祭"に参戦です。 | トップページ | 今日は4時から飲みましょう^^)玉造のおでん「きくや」で同一店フライング、そして「ねぎや」でピピッと♪ »
「神戸三宮元町明石姫路」カテゴリの記事
- 神戸元町で2軒梯子酒です、角打ち「石原商店」から、すぐ近くの焼鳥「三枡」で老舗酒場を堪能します。(2021.02.22)
- ハルピン料理!?うむ、食べたことないですね、では入ってみましょう!神戸元町ハルピン料理の「祥龍」。(2021.01.28)
- 謹賀新年、2021年も呑みます!! 今日の記事は、神戸東川崎町の「石井商店」~「菊池酒店」へ。(2021.01.01)
- 角打ちを求めて三宮から東へテクテク、八雲通で新規角打ち2軒発見!!でもまずは「泉屋本店」で2杯ほど。(2020.12.15)
- 神戸元町の「金時食堂」、もちろん酒場使いも出来ます、というよりも、めちゃ酒場感満載の食堂です^^)(2020.12.03)
コメント