前回の福山訪問時に気になっていた店に入店、驚き連発の大衆食堂「稲田屋」です。
【2012年6月22日(金)】
広島 福山 「稲田屋」
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さて、鞆の浦の「おてび」で一杯飲んで、鞆の浦の実情の端っこの方を少しだけかじらせていただいた後です、
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行きと同じ”鞆鉄バス”で福山駅まで戻って来ました、このまま新幹線で帰っても良いのですが、せっかくですからもう1軒寄って行きましょう、
前回、福山に来た時に見つけた店があります、ちょっと駅から離れた仕事先から福山駅を目指して歩いて帰る途中で偶然見つけました、その店は駅からそんなに遠くないのです、ここは新幹線の予約を30分ほど遅らせてその店を目指します、
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前回訪問した天満屋の脇にある食堂「自由軒」の前を通り過ぎて商店街のアーケードを抜けるとなにやら今風の神社があります、
その先には別の商店街のアーケードがあります、
たしかこのアーケード商店街の十字交差点の近くにその店はあるはずです、「自由軒」から徒歩4~5分というところです、
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この辺りまで来るとちょっと人通りが少なくなりますね、と、ありました、そうそうここです、
店名は「稲田屋」、大衆食堂という文字が堂々と主張していますが、
手前の立て看板には”関東煮”の文字があります、これはおでんですよね、ならば飲むこともできるでしょう、ではでは入りましょう
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予想通りの店内です、8人ほどが座れる大きなテーブルが7つか8つの広々とした店内、床は土間風コンクリ(たしか)、数組がやはり飲んでおられますね、へへ、ではワタシもご相伴に預かりますね、一人ですけどね
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どこにでもどうぞということですので、とりあえず目の前のテーブルに着いてお酒をぬる燗でお願いします、
そして肴は何を頼もうかな、、、と、厨房の小窓の上のメニューを見ると、、、
あら?、、、メニューがシンプルですね、
よ~く見て整理するとですね、基本的には「肉玉」「肉」「玉子」の具の”うどん”“そば”“丼”しかないようです、シ、、、シンプルです、、、
え~っと“関東煮”は??とみると、入り口横に丸い鍋がありお兄さんが面倒を見ておられます、ほう、どんなことになってるんだろう、“おでん”ですよね、とちょっと覗こうとするとフロアのお姐さんが「串の煮込みなんですよ」とのこと、あら、どうやらここの「関東煮」は“おでん”ではなくて“モツ煮込み”のようですね、入ってみないと分からないものです、一本140円也とのこと、ではとりあえず2本ばかりください、そして先客の注文を参考に数少ないサイドメニューの「奴」120円也も頼みます、
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ぬる燗はコップに注がれました、きゅ~って感じで飲みます、「酒二級」350円也(向こうは座ったら出てきた水のコップ、基本は食堂ですね)、
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ほどなく来た「関東煮」、はい、これはもう完全に「もつ煮込み:串篇」ですね、シロでしょうか?しっかりと煮込まれています、
「奴」も来ました、煮込みの相方としてはバッチリですね、
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「関東煮」が「もつ煮込み:串」だったのも意外でしたが、それにもまして、メニューが少ないのには驚きましたね、
先程書いた「肉玉」(おそらく肉と玉子)、「肉」「玉」(おそらく玉子)の基本メニューדうどん”、“そば”、“丼”というシンプルなメニュー、大衆食堂としても異例の少なさですね、これで良くここまで営業できてきたなあ、と思いますが、、、逆にこのシンプルさがここまで店が存続できた秘密なんでしょうか、絞り込むことで店のウリがはっきりと見えてきた、というような経緯があるのでしょうか?、
サイドメニューは、「奴」に「漬物」120円也、「ねぎ」「みそ汁」、これだけです、すごいですねえ~、
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お酒をお替りして、「漬物」も頼んでおきます、これしかないですからね、
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お客さんがどんどん出入りされます、飲み客、食べ客、そして「関東煮」の持ち帰りのお客さんも多いですね、タッパ持参で入り口の鍋担当の方へ注文されています、如何にも“晩のおかず”と云う感じのお母さんも買って帰られます、
と、男性客が持ち帰りの注文をされている言葉が聞こえてきました、
「シロ5本とクロ5本」、、、
うん?「シロ」と「クロ」があるのですか?先程の2本は同じネタでしたね、「シロ」かな?でも「クロ」もあるようですよ、どうしよう、、、これは見逃す訳に行きません、それでなくてもメニューが少ないのですから、ここに一つまだメニューがあるならぜひ食すべきでしょう
、、、と、ちょっとドキドキしながら件のフロアのお姐さんに思い切って訊きました、
関東煮は2種類あるんですか?、はい、シロとクロ、え~、クロは肺です、さっき、出ませんでしたか?シロでしたか、では、、、ということで「クロ」を1本お願いしました、ヨカッタ、ここまではなかなか来れないですからね、この「クロ」の存在を見逃さなくて、
はい、「クロ」です、“肺”、東京では“フワ”とか言いますし、たしかに“クロ”と呼んでいる店もありますね、
しかし、なかなかディープなメニューであります、他の部位はないようです、「シロ」と「クロ」だけ、なかなかの思い切りの良さ、やはりこの絞込みこそがきっと「稲田屋」の真骨頂なんですね、
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さて、新幹線の時間が迫って来ました、これでお勘定にします、1400円程だったかな、完全飛込み、事前情報なしで入った広島福山の「稲田屋」、メニューの少なさと「関東煮」の正体には驚かされましたが、期待通りの良き食堂でありました、また来ますね、
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